ニホンザルってどんな動物

ニホンザルと聞くとどんなイメージを持たれますか。人をおそう・かむ・こわい・かわいい・などなど良いイメージもありますが全体的に見るとあまり良いイメージはないのではないでしょうか。テレビなどでときどき見かけるとすぐに「どうしたらおそわれない」とか、「人の物をとっていく」映像をよくみます。はたして実際はどうなのでしょうか。

■おサルは何を食べて暮らしているの
ニホンザルは基本的に雑食ですが肉食ではありません。他の動物をおそって肉を食べることはありません。では何を食べているのでしょうか。食べ物のほとんどは木の実や葉です。そのほかも物としてはキノコなども食べます。生きている物で食べるのは、セミやカブトムシなどの昆虫類だけです。いわたやまでは約200種類の植物を食べることが確認されています。

■カラダの大きさは?
ニホンザルは、オスとメスではカラダの大きさが違います。オスのほうがメスよりもひとまわり大きく、オスで体重は13kg〜15kgくらいメスで8kg〜10kgくらいです。ちなみにモンキーパークで一番重いメスはヒルコで約12kgあります。

ワカシロ・・・オスの第1位 おとなしい性格、 チビコブ・・・メスの第1位 おとなしいがわがまま 


■寿命は?
ニホンザルの寿命は約30年です。メスに比べるとオスの方が少し短命の傾向があるようです。現在、嵐山モンキーパークの最長老はメスガシラで今年で30歳になりました。今まで最高年齢はミノばあさんの33歳10ヶ月です。いずれもやはりメスザルです。


■出産期と交尾期
ニホンザルの出産期は3月末〜7月初めになります。地域によって少しの違いがあり、下北半島(青森県)のニホンザルと幸島(鹿児島県)のニホンザルでは約1ヶ月の差があります。これはその地域の春の訪れに影響されているようです。春の来るのが遅い下北半島では出産期が少し遅く、幸島では逆に早く暖かくなる分出産期も早まるようです。交尾期は10月〜2月くらいです。ニホンザルは夫婦という単位はありません。交尾は乱婚雑婚です。そのことからわかるように生まれてくる赤ちゃんのお父さんはわかりません。ニホンザルは母と子という関係しかありません。妊娠期間は約6ヶ月です。

■おサルの一生
ニホンザルはオスとメスで一生の暮らし方が違います。どのような違いがあるのでしょうか。

@オスザルの一生
オスザルも生れた時にはお母さんザルといます。だいたいワカオスと呼ばれる4歳くらいまでは群れの中心部でお母さんといっしょに暮らします。しかしワカオスの年齢になるとお母さんザルから離れて周縁部とよばれるオスばかりのグループに移ります。そして何年かすると自分の生まれた群れから出て違う群れに移っていきます。これは同じ群れの中にとどまると、交尾の相手が限定されることにより血が濃くなる恐れがあり、それを防ぐために本能的に群れから出て行くのではと言われています。

Aメスザルの一生
メスザルも生れた時は赤ちゃんですからお母さんザルといっしょにいます。そしてオスザルは4歳くらいでワカオスグループに移っていくのに比べ、メスザルはずっと中心部で母ザルといっしょに暮らします。自分の生れた群れから出て行くことはありません。そのことによりメスザルには姉妹や孫といった家族ができます。
ここにオスザルとメスザルの大きな違いがあります。オスザルは自分の生れた群れを出たら一生ひとりで家族はできませんが、メスザルはずっと家系が引き継がれ家族を持つのです。オスザルは孤独なのです。